検索
生きているということ
- ぐっちゃん
- 2022年8月26日
- 読了時間: 1分
お盆があけ、ここそこに秋の気配を感じます。
亡くなった祖父母が好きだった紫陽花やアマリリスを見ると、そこにいるような気がしてなんとなく話しかけてみる。
庭先に蝶の姿を見つければ 祖父母が会いに来てくれたと想う。
姿形はなくとも、亡くなった人たちは私たちを見守ってくれている。
生きているものと亡くなったもの。
違いって何だろう?
亡くなった人の声を聞き、匂いを嗅ぎ、触れることは叶わず。
口の中でとろける甘いチョコレートを味わったり、噛みきれないイカに苛ついたり、熱々のココアにやけどしたりすることもなく。
湧きあがる感情にはらわたが煮えくり返ったり、胸がじーんと熱くなったりすることもない。

この肉体をもって感じ体験することは、生きているからこそ。
それは実はかけがえのないものなんだと。
ならば、どんなにキツく受け入れがたい出来事も、節々に痛みを感じままならない身体も。ささやかな日々に感じる歓びも哀しみも。不甲斐ない自分も。
わたしが感じるすべてを。
まるごと、今、この地で 踏み鳴らしていこう。
サツキ/白須
コメント